こんにちは、ニーナです。
今回は『あやうく一生懸命生きるところだった』という本を紹介していきたいと思います。
エッセイとは?
この本は「エッセイ」というジャンルに属します。
エッセイとは、著者が自分の体験をもとに、それに関する意見や感想をまとめたものです。随筆とも言います。
小説とは違いノンフィクションなので、書かれている内容はわりと現実的です。
あらすじ
この本の著者であるハ・ワンさんが、勤めていた会社に辞表を提出するところからこの話は始まります。
何のプランもないまま辞表を提出したことに対して、ワンさんは、初めは「しまった」と思いますが、それを機に「必死に生きないようにする」という決断をします。
「必死に生きない」生き方というのがどのようなものなのか、そして「必死に生きない」を続けたらどうなっていくのか……。
自分の生き方を見直したくなるような、そんな一冊です。
著者について
著者のハ・ワンさんはとても人間味あふれた面白い方です。
特技は、何かと言い訳をつかて仕事を断ること、貯金の食い潰し、昼ビール堪能など。
引用元:ハ・ワン著、岡崎暢子訳、『あやうく一生懸命生きるところだった』ダイヤモンド社、2020年、奥付
これは、奥付の著者の紹介文の一部を引用したものです。
私は今まで多くの本を読んできましたが、ここまでユニークな紹介文に出会ったことがありません。
この紹介文を読むだけでも、著者が謙虚で自然体な人だということが想像できると思います。
心に残った言葉
たぶんお金のために自由を後回しにし続ければ、僕らは一生自由になれない。
引用元:ハ・ワン、2020、p195
人は働いた対価としてお金がもらえます。
しかし、それと同時に失うものがあります。
それは、「自由」です。
私たちは、自由な時間を犠牲にして働いている、ということです。
私は、高校生のときに「お金を稼ぐのは目的ではなく、手段であるべきだ」と友達が言っていたのを思い出しました。
お金を稼ぐのは大事。だけれど、稼いだお金で何をするかも大事なことではないでしょうか。
人はそれぞれ、その人なりの速度を持っている。
自分の速度を捨てて他人と合わせようとするから、つらくなるのだ。
引用元:ハ・ワン、2020、p205
「自分を人と比べて、自分を人に合わせること」
これって辛いよね、と著者であるハ・ワンさんは言っています。
私も頭では「自分と人とを比べないようにしよう」と分かってはいるのですが、ついつい比べてしまいます。
しかし、よく考えれば、人と比べることで自分に自信がつくこともあるので、一概に人と比べることを否定するのもどうかなとは思います。
万人ウケしそうなものをやっても結果は変わらない。
結果なんかわからないのだから、自分の好きなものをやったほうがいい。
引用元:ハ・ワン、2020、p224
何か物事を始めるときに、周囲の意見を気にしてしまうことはないでしょうか。
私は過剰なほど周囲の意見を気にしてしまいます。
おそらく、そこには「人に認められたい」という気持ちがあるのだと思います。
でも、自分の価値は他人ではなく、自分自身が決めるものです。。
周囲の意見を聞いても、それが結果的に良い方向にいくとは限らないです。
だから、最終的には自分で決断することが大切なのでしょう。
まとめ
この本を読んでいるとき、私はは「そんなに一生懸命生きなくてもなんとかなるよ」と語りかけられているようが気がしました。
そしてこの本は、理想の自分を追いかけるのも大切だが、それ以上に現在の自分を大切にすることの重要さを教えてくれました。
・人生に疲れた人
・今の自分が嫌いな人
・頑張っても報われないと感じる人
このどれかに当てはまる人には特に読んでもらいたいです。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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