こんにちは、ニーナです。
今回は、『流浪の月』を読んで感じたことについてお話していきたいと思います。
はじめに
この本は、今年の本屋大賞第一位に選ばれました。
本屋大賞は、全国の書店員さんがいちばん売りたい本を選び、投票することによって決まります。
私は、この本が一位に選ばれてから、ずっと読みたくてたまらなかったのですが、文庫本とは違い、単行本はどうしても値段が張ってしまうので、なかなか買えずにいました。
今回、10万円の給付金のおかげで、やっと買うことができてよかったです。
最初、この本を恋愛小説と紹介しようか迷ったのですが、恋愛小説と言っていいほど内容が甘くはなく、またこの本を恋愛小説と捉えて読んでほしくはないので、その呼び方は避けます。
表紙にはアイスクリームの写真が載せられていますが、この本の主人公にとって、アイスクリームは大きな意味を持ちます。
一体アイスクリームにはどんな意味があるのか?見ていきましょう。
夕食にアイスクリームを食べることについて
突然ですが、あなたは、夕食にアイスクリームを食べることについてどう思いますか?
おそらく「体に悪い」「ありえない」など否定的な意見が多いのではないでしょうか。
この本の主人公の更紗は、たまに夕食にアイスクリームを食べるのですが、その行動を受け入れられない人も登場します。
「夕食にアイスクリームを食べることはおかしい」という人に、更紗は疑問を抱きます。
「なぜアイスクリームを食べてはいけないの?」更紗が問うと、たいていの人は言葉を濁します。
私はこの一連の流れを通して、世の中にははっきりとした理由がないのに、「これはダメだ」とか「これは正解だ」という風に決めつけていることがたくさんあると思います。
これを俗に固定概念と呼びますが、私は、固定概念って恐ろしいと感じます。
固定概念は思考だけでなく、行動も縛ると思うからです。
物事を決めつけるのではなく、柔軟な考え方をしていきたいものです。
心に残った言葉
相手に好かれたいとさえ願わなければ、人間関係に憂いはほとんど生まれない。
引用元:凪良ゆう(2019年)『流浪の月』株式会社東京創元社(97頁)
私はこの一文にとても共感しました。
人間関係に限らず、人が悩むのは「状況をもっと良くしていきたい」と思うから。
多くの人が人間関係に悩むのも「少しでも人間関係を良くしたい」という気持ちがあるからだと思います。
逆に言うと、「この人とこのままの関係でいい」と現状に満足できれば、人間関係に悩むことはないと思います。
良い関係でいようと努力しつづけることも大切ですが、「この人とはこれ以上良い関係を持てそうにないな」と思ったときは、あきらめることも必要かもしれませんね。
ひとりのほうがずっと楽に生きられる。それでも、やっぱりひとりは怖い。神さまはどうしてわたしたちをこんなふうに作ったんだろう。
引用元:凪良(225頁)
これも、人間関係について述べられた一文です。
ひとりが好きな人はいても、ひとりで生きられる人はいません。
だから、ひとりは怖い、と感じてしまうのかもしれませんね。
まとめ
前回に引き続き、人間関係について私の考えをお伝えしましたが、いかがだったでしょうか。
人間関係に関しては、悩みが尽きませんが、少しでも上手に生きられるようになりたいな、と思います。
最後までお読みいただきありがとうございました!
コメントもお待ちしています。